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2011年7月15日金曜日

Compuware Gomez:Web Load Testingのご紹介

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この記事では、7月7日(木)の記事Compuware Gomez Spring2011 Releaseについて で少しだけ触れた、 Compuware Gomez:Web Load Testingについてご紹介します。

これ迄Webサイトのリリース前の負荷テストは、F/W内部で擬似的に負荷を掛けるツールを使い検証するスタイルが一般的であったと思います。これは、インターネット上からのリアルなアクセスを再現するソリューションが無かった為です。

Compuware GomezのWeb Load Testingは、世界各地にあるクラウドデータセンターから、擬似的にリアルユーザーと同等の負荷を発生させる事で、これ迄出来なかったリアルに近い状況での負荷テストを実現するソリューションです。

Compuware GomezのWeb Load Testingソリューションを使うと、対象となるウェブサイトに対してインターネット上のリアルユーザーがアクセスしているかのように負荷を掛ける事で、リリース前のウェブシステムをテストすることが出来ます。

Web Load Testingはユーザー操作をスクリプトに記録し、あたかもリアルユーザーがその操作をしているかのようなトランザクションを擬似的に発生させることが出来ます。


Web Load Testingは米国、欧州、亜細亜の各クラウドから擬似的なトランザクションを発生させることが出来ます。

また、負荷を発生させた状況でユーザーがアクセスした場合にどのような状態になるかを調査する為に、各地に置かれたピアから対象サイトへアクセスした場合のデータを取得することが出来ます。
IEやFireFoxだけで無くモバイルエージェントや、純粋な負荷を掛けるHTTPエージェントが用意されており、目的に応じてエージェントを選択可能です。例えば、対象となるサイトがモバイルサイトであれば、モバイルエージェントを使って負荷を掛けると言った事が可能になります。
■それ以外に・・・
  • Web Load Testingは、指定した日時に負荷を発生させることが出来ます。
  • エラーが発生した時に情報を収集するSCoE(Screen Capture on Error)を実行することが出来ます。
  • ユーザー操作をトランザクションとして登録し、それぞれをどの割合で実行するか定義出来ます。
  • バーチャルユーザーを5分から120分の間に徐々に増加させる、または最初から終わり迄そのユーザーがアクセスしているかを設定出来ます。
  • 任意の数のバーチャルユーザーを指定出来ます。
  • 各クラウドからどの割合で負荷を掛けるかを指定出来ます。

2011年7月13日水曜日

User Agentを利用したモバイルサイトの計測方法

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この記事では、Gomez RecorderでUser Agent偽装を施したスクリプトを作成し、Synthetic Monitoring Backboneでモバイルサイトを計測する方法について説明します。

注意:3G回線を使用したモバイルサイトのパフォーマンスを計測する場合には、Synthetic Monitoring Mobileソリューションを使用して下さい。

①Gomez Recorderを起動しAgentを選択します。例ではFireFox Agentを選択しています。

Agentを選択したらREC ボタンを押します。
②例のように表示が変わりますので、Customizeボタンを押します。
Customize Profile 画面が表示されます。 この画面で偽装するUser Agentを設定します。新規に作成する場合、User Agentに希望する携帯のユーザーエージェントを設定します。携帯向け開発者のための機種情報サイト :: KEITAIALL:ケータイ・オール等を利用すると良いでしょう。

作成した設定をSaveでgprofファイルとしてローカルに保存できます。また、保存済みのgprofファイルをLoadで読み込むことが出来ます。

④、⑤、⑥でサンプルのgprofファイルをダウンロードできます。
④DoCoMoの場合
User Agentだけでなく、X-DCMGUIDによりiモードIDを設定する必要があります。

DoCoMo用gprofファイル
⑤auの場合
User Agentだけでなく、x-up-subnoを設定する必要があります。

au用gprofファイル
⑥SoftBankの場合
User Agentだけでなく、x-jphone-uidを設定する必要があります。

SoftBank用gprofファイル
⑦User Agentの設定が完了したら、計測対象となるモバイルサイトのURLを入力し、△ボタンを押します。例ではアマゾンさんのモバイルサイト(http://amazon.jp←PCでアクセスするとPCサイトへ自動転送されます。)のURLを入力しています。
⑧スクリプトのキャプチャが完了したところでSTOPボタンを押します。
RECボタンを押してキャプチャしたスクリプトの動作を確認します。
This script ran successfully.が表示されればスクリプトの作成は完了です。

尚、スクリプトのサーバーへのアップロードとBackboneテストの設定についてはGomez RecorderのFilter機能によるCompuware Gomez:Activeテスト計測対象の除外方法の手順⑨以降を参考にして下さい。

■注意
左の例のようなエラーが出力された場合、XHTMLの記述に誤りがある可能性があります。例は下記のXML宣言を1行目に記述していないコンテンツを実行した場合に発生します。
<?xml version="1.0" encoding="Shift_JIS"?>

XMLのエラーは様々なものがありますので、この例だけではありませんのでご注意下さい。

2011年7月7日木曜日

Compuware Gomez Spring2011 Releaseについて

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5月23日の記事『お知らせ:コンピュウェア、APM ソリューションのブランドを刷新』で簡単にご紹介してから時間が経ってしまいましたが、この記事では、Compuware社が発表したCompuware Gomez Spring 2011 Releaseの内容について簡単に触れたいと思います。

■名称の変更
Spring2011は、Compuware社が持つVantageソリューションとGomezソリューションを統合し、Compuware Gomezブランドとして発表しました。これに伴い、これ迄のGomezソリューションについても、下記のように名称が変更されました。

旧名称
ソリューション
機能概要
導入の利点
Active Backbone
Compuware GomezTM
 Synthetic Monitoring - Backbone
IEFFエージェントを利用した国内および全世界の主要ポイントから一定間隔でパフォーマンス監視
- 競合他社サイト比較
- 可用性監視による販売機会損失回避
-地域別・ネットワーク別監視による投資判断材料
-迅速なパフォーマンス問題検知
Active LastMile
Compuware GomezTM
Synthetic Monitoring - Last Mile
世界15万台以上のカスタマーグレードPCからパフォーマンス監視
Active Mobile
Compuware GomezTM
Synthetic Monitoring - Mobile
モバイルサイトおよびアプリを対象としたパフォーマンス監視
- 競合他社モバイルサイト比較
- 可用性監視による販売機会損失回避
- 迅速で信頼性の高いパフォーマンス問題検知
Active Streaming
Compuware GomezTM
Synthetic Monitoring - Streaming
Windows Media, Adobe Flash, Silverlight ストリーミングを、国内および海外のノードからパフォーマンス監視
-マルチメディアコンテンツのエンドユーザ体感パフォーマンス監視
-コンテンツの転送「品質」を把握
-CDN利用効果の確認・評価
RealityView
RealityCheck
RemoteAccess
Compuware GomezTM
 Cross Browser Testing
様々なブラウザ・OS・解像度の組み合わせにおいて正しくブラウザ上に表示されているか自動検証
-「購入ボタン」「キャンペーンアイコン」の非表示・表示失敗などによる販売機会損失回避
- 500以上の組み合わせに関する評価を自動化、開発者・デザイナーの工数削減
RealityLoad
Compuware GomezTM
Web Load Testing
国内および国外のCloudから対象サイトに向けてインターネットを介した負荷テストを実施
-より現実に近い「インターネットを介した」負荷によるシステムキャパシティの把握
-社内に負荷テスト用機材の準備必要なし
-負荷テストと同時にエンドユーザ体感パフォーマンスを把握
Actual XF
Compuware GomezTM
Real User Monitoring – Browser & Mobile
ブラウザベースおよびモバイルサイトのリアルユーザパフォーマンス監視
- リアルユーザのパフォーマンス満足度測定
- パフォーマンス悪化の影響度把握

■新機能
海外では既にリリースされていたソリューションも含まれますが、Spring2011に伴い国内でもご利用可能になりましたので、ここにご紹介致します。

●Synthetic Monitoring - Mobile
国内3キャリア(DoCoMo、au、Softbank)の3G回線を介して、モバイルサイトのパフォーマンスを計測するソリューションです。

 ●Synthetic Monitoring - Streaming
ストリーミングデータの品質をチェックする事が可能になるソリューションです。これ迄経験則で決定していたビットレートなどを実測値に基づき適切な値を求め、FMS等のサーバーチューニングに利用する事が可能になります。

 ●Cross Browser Testing
コンテンツリリース前に、OSやブラウザ、PCだけで無くモバイルデバイスでどのようにコンテンツが出力されるかを確認する事が可能になります。これ迄、多くの機器を用意し人力でチェックしなければならなかった作業を大幅に軽減可能にします。

 ●Real User Monitoring - Browser & Mobile
PCやスマートフォンからターゲットのサイトへアクセスしてくるリアルユーザーのパフォーマンス情報とマーケティング情報を収集し確認する事が出来るソリューションです。弊社取り扱いのWebTrendsのようなWeb解析ツールと組み合わせて利用する事により、これ迄分からなかった離脱原因を突き止める事が可能になります。

 ●Web Load Testing
コンテンツリリース前に、Compuware社が保有するエージェントから対象となるサイトへ負荷テストを実施する事が可能になります。 これ迄の負荷テストではファイアーウォールの内側で負荷を掛ける事によって検証されてきましたが、実際の使用状況に近い状態を作り出し問題点をいぶり出す事が可能になります。