この記事ではリアルユーザーがWebサイトへ実際にアクセスした時、どのようなユーザーエクスペリエンスを体験していたか計測出来るGomez Performance NetworkのActual Experience XFについて扱います。Actual Experience XFは、ユーザーがWebサイトへアクセスすると予めページに埋め込まれていたJavaScriptが情報を収集してサーバーへ送信する事で、実際のユーザーエクスペリエンスを把握する事が出来るサービスです。Active Monitoring SuiteとActual Experience XFの違いを下表で確認してみて下さい。
■Actual Experience XFサービスの特徴
■Webアクセス解析へパフォーマンス要素を追加するActual Experience XF
Webアクセス解析はWebサーバーログやビーコンによって収集したログを解析する事で分析しますが、現状のWebアクセス解析ではユーザーがどのようなパフォーマンスでサイトにアクセスしていたかを知る事が出来ません。それはログにパフォーマンスに関する情報が一切含まれていない為です。
例えば、あるページの離脱率が高い事がWebアクセス解析で分かったとします。通常、このようなケースでは、そのページのコンテンツが弱いと考えるのが一般的かと思います。そしてコンテンツを強化する為に度々修正を加え離脱率を確認すると言う作業を繰り返すと思います。
Actual Experience XFは、これ迄Webアクセス解析の世界に無かったパフォーマンスという視点を加える事が出来ます。上記の例では、コンテンツが弱かったのではなく実はパフォーマンスが悪くてユーザーが離脱していた、と言う事があるかも知れません。Webアクセス解析だけでは見えない部分をActual Experience XFはカバーする事が出来ます。
上の画像をご覧下さい。この画像はActual Experience XFを使ってあるサイトのパフォーマンスとページビューの状況を計測した結果を時系列で表示しているものです。青の折れ線グラフがパフォーマンスを示し、黄色の折れ線グラフがページビューを示しています。パフォーマンスの低下に伴いページビューが低下している様子が分かります。
コンテンツを変えていなくてもユーザーエクスペリエンスが悪化するだけでユーザーは離れていきます。マーケティング施策は、良質なWebユーザーエクスペリエンスを提供しているサイトで初めて効果を発揮します。従って、ウェブマーケティング上、重要なページシナリオには、アクセス分析だけでなくパフォーマンス計測を実施するのが理想的です。
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