日をおかずに同様の趣向となってしまいますが、Compuware社のGomezチームが運営しているFacebookページで紹介されている記事からピックアップしてご紹介します。
■Google adds new access, analysis to Web performance tool
Googleがウェブパフォーマンスを分析するツール、Page Speed Onlineをリリースすることを紹介するNETWORK WORLDの3月31日付けの記事です。元々FireFoxのプラグインとして提供していたPage Speedと言うツールのオンライン版のようです。PCだけでなくモバイルにも対応しています。Page Speed Onlieについて興味を持たれた方は下記の記事を読んでみると良いかも知れません。
ウェブパフォーマンス計測「Page Speed」のオンライン版が登場【増田(@maskin)真樹】 : TechWave
■Radisson named Gold Award Winner by Compuware for “Best of the Web” 2010 awards
Carlson社(ホテル、レストラン、観光業の国際企業)の経営するRadissonホテルがCompuware社の2010年トラベル部門で「Best of the Web」を受賞したことを紹介するニュースリリースです。Carlson社では2015年までの戦略として、E-コマースやモバイルで優れたユーザーエクスペリエンスを提供することを目的として活動しており、その結果として収益が向上している事や、新たに立ち上げたモバイルサイトの成功がこの受賞によって裏付けられたことを説明しています。Compuware Gomezのサービスを利用することで、世界中何処でも一貫して応答性の高いゲストサービスの提供が保証できているようです。
■What Makes a Top Web and Mobile Performer? Part 2
この記事はGomezチームのブログです。Best of the Web awardsを発表してから、トップウェブ&モバイルパフォーマーはいったい何をしているのか?と言う問い合わせが頻繁にあるので、それについて初歩をご紹介という内容になっています。
<<記事の超要約>>
まず自らのウェブサイトと競争相手のウェブサイトを比較する事、業界の平均と比較してどの位置にあるかを把握する必要があります。その際、重要な要素として応答時間、可用性、均一性を比較します。しかし比較分析はあくまで出発点に過ぎません。多くの場合、ユーザーはリッチコンテンツとスピードの両方を欲します。(実体としてはそれは相反する要素なのですが。)一例としてこのような調査結果があります。40%の消費者は待たされるとウェブサイトを放棄します。約50%の消費者が2秒でウェブページがロードされることに期待しています。約80%の消費者が3秒以内でロードされる事を期待します。そして4秒以上待たされた場合、消費者はそのサイトを放棄してしまいます。
その為、四つ目の指標として、ウェブパフォーマンス効率性(ページサイズ÷応答時間=効率性)を重要な要素に加える必要が出てきます。さらに、標準のウェブサイト、モバイルウェブサイト、モバイルアプリケーションも評価する必要があります。そしてそれだけではなく、ブラウザ、ブラウザバージョン、モバイルデバイス、キャリヤー、Thickモバイルアプリケーション、Thinモバイルアプリケーション(※)と言った比較要素もあります。
■The Mobile Internet Is the Future; Mobile Apps May Be the Past
1to1 Mediaのモバイルインターネットの未来を予測する記事。更にモバイルアプリケーションに関しての見解を示しています。
<<記事の超要約>>
eMarketerの予測によると、米国市場において2014年までに53.9%のスマートフォンユーザーがモバイルブラウザやモバイルアプリケーションからインターネットにアクセスするそうです。米国の人口の44%に相当します。このモバイルインターネット利用の急増は、企業やコンテンツプロバイダがインターネット上の聴衆にリーチする方法に大きな影響を与えます。モバイルインターネットユーザーにリーチする事に関して、魅力的で有能なモバイルウェブインターネットサービスの存在が必要となることはどんな組織にとっても重大です。
ウェブパフォーマンスモニタリングのリーディンググループであるGomezの研究によると、モバイルウェブサイトで酷い目に遭ったモバイルインターネットユーザーは二度と戻ってこなかった。61%のユーザーが二度と再びそのウェブサイトを見ないと言ったそうです。更に23%がその会社から購入しないとし、19%がその企業自体にネガティブな印象を持つそうです。そして、40%のユーザーは類似サービスを提供する競争企業のウェブサイトを見るそうです。
●モバイルアプリケーションに関する問題
モバイルアプリケーションを構築するには2万5千ドルのコストが掛かり、デバイス毎に構築する必要があるので、デバイスの数だけコストが上昇します。さらに、アプリケーションはアップグレードの必要があるのでそのコストが必要となります。(他にも様々な問題がありますが省略。)
●答えはモバイルサイト
モバイルアプリケーションではなくモバイルウェブサイトで解決可能です。
■一言
今回の記事の中ではGomezチームのブログ記事紹介が個人的に参考になりました。消費者がサイトを放棄すると言う部分については、1to1 Mediaのモバイルサイトで酷い目に遭ったユーザーの行動とリンクして、非常に興味をそそられます。また、四つ目の指標としてウェブパフォーマンス効率性を上げている点に興味を持っています。現在、私どもは通販業界各社のウェブサイトパフォーマンスランキングを発表していますが、応答時間、均一性、可用性の三つの指標だけを提示しています。近日中にウェブパフォーマンス効率性を入れた場合、ランキングがどのように変わるか調査してみたいと思います。
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