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2011年9月13日火曜日

iPhoneアプリケーションのパフォーマンス計測方法

本記事では、Synthetic Monitoring - Mobileを使ってiPhoneアプリケーションのパフォーマンスを計測する方法について説明します。

■手順
iPhoneアプリケーションのパフォーマンスを計測するには、下記の手順が必要になります。

(1)ノートPCを無線LANアクセスポイントにする設定
(2)iPhoneのWi-Fi接続を使い手順(1)のアクセスポイントへアクセスする
(3)Gomez Recorderを使った計測用スクリプトの作成
(4)Synthetic Monitoring - Mobileテストの設定

■用意する物
無線LANが使用できるノートPC(無線LANデバイスがあるPCでもOK)
iPhone(iPadでも可)
※ノートPCにはGomez Recorderがインストールされているものとします。
※2 本記事ではWindows7ベースで設定方法を説明しています。他のOSでも同様の方法で可能となると思います。ウェブ上に様々な説明がありますので、それらを参考にして下さい。
(参考例:へっぽこPGの部屋: ノートPCの無線LANアクセスポイント化

■手順(1)ノートPCを無線LANアクセスポイントにする設定
①コントロールパネル>ネットワークとインターネット>ネットワークと共有センターを開く。
②ワイヤレスネットワークの管理をクリックし、追加ボタンを押す。
③「アドホックネットワークを追加します」をクリックし、「ワイヤレスアドホックネットワークをセットアップします」が表示されたら、次へボタンを押す。
④下記を設定し、次へボタンを押し、OSのセットアップが完了したら閉じるボタンを押す。
ネットワーク名=任意の文字列。ユニークでかつ分かり易い名前を推奨。
セキュリティの種類=WEPを選択。
セキュリティキー=接続時のパスワードとして使用されるので注意。
このネットワークを保存します=チェックする。


⑤ワイヤレスネットワークの管理に上記で設定したネットワークが表示されます。
⑥コントロールパネル>ネットワークとインターネット>ネットワークと共有センターを開く。
⑦アダプターの設定の変更をクリックし、ローカルエリア接続を右クリックして、プルダウンメニューからプロパティを選択する。
⑧ローカルエリア接続のプロパティダイアログで共有タブをクリックし、「ネットワークのほかのユーザーに、このコンピュータのインターネット接続をとおしての接続を許可する」をチェックし、OKボタンをクリックする。









■手順(2)iPhoneのWi-Fi接続を使い手順(1)のアクセスポイントへアクセスする
①iPhoneの設定で機内モードをオンにする。
②Wi-Fiをオンにし手順(1)の④で設定したネットワーク名を選択する。初回はパスワードの入力を促されるので、手順(1)の④で設定したセキュリティキーを入力する。
③Safariを起動し、何れかのサイトへアクセスして応答があればOK。
※③でアクセスできない場合、設定を再確認して下さい。PCでファイアウォールが動作している場合、接続を遮断しないよう設定を変更します。avast!の場合、ユーザーインタフェースを開き、ファイアウォールの設定で「詳細な設定」ボタンを押し、「インターネット接続共有モード」をチェックして下さい。






■手順(3)Gomez Recorderを使った計測用スクリプトの作成
①Gomez Recorderを起動しRecord via Proxyボタンを押す。
②Change Portボタンを押す。プロキシー用ポート番号を入力する。例では8080を入力。
IPv6を使用している場合、IPアドレスが表示されないので、この場合はipconfigを使ってLANアダプターのIPv4アドレスを調べておく。
③Onボタンを押す。





④iPhoneで設定>Wi-Fiへ移動し、手順(1)の④で設定したネットワーク名の「>」ボタンを押す。
⑤HTTPプロキシ(画面一番下へ移動)で「手動」を選択。「サーバ」と「ポート」に手順(3)の②のIPアドレスとポート番号を設定する。
⑥iPhoneのSafariからhttp://IP address/certへアクセスする。
⑦プロファイル画面が表示されGomez Certificationが表示されるのでインストールを押す。「信頼されています」と表示されたらOK。
⑧iPhoneの設定>メール/連絡先/カレンダーを選択し、アカウントを押します。アカウントに紐付いているメールとメモをオフにします。
⑨iPhoneのSafariで任意のURLを入力します。例ではweather.comへアクセスしています。Gomez RecorderにアクセスしたURLが表示されればOKです。一切表示が現れない場合やiPhone側にエラーが表示される場合、設定を見直して下さい。
Clear allをクリックしキャプチャエリアをクリアします。
⑩スクリプトを作成したいiPhoneアプリケーションを起動します。例ではAmazonアプリを使用します。Amazon.co.jpで検索に対し「ハイパフォーマンスwebサイト」と入力して検索します。該当する本のリストが表示されます。
⑪Gomez RecorderでキャプチャされたHTTPリクエストを選択し、Add HTTP Actionボタンを押してアクションを生成します。この手順をiPhoneアプリケーションの操作毎に繰り返しアクションを追加していきます。例ではAmazonアプリのトップで検索したリストの最初の書籍を選択し、画面下部の「カートに入れる」ボタンをクリック。画面最下部に並ぶボタンの内「カート」ボタンを押し、画面上部の「レジに進む」ボタンを押し、注文内容の確認でパスワードを入力する、一連のトランザクションをキャプチャします。






⑫全ての操作が完了したらGomez RecorderでSTOPボタンを押します。
⑬HTTPアクションとWaitアクションを一つのステップとし、区切りとしてSTEPを追加します。
⑭全ての区切りを設定します。
⑮各ステップ毎にedit nameをクリックしてステップ名称を設定します。文字化けを避ける為、アルファベットの使用を推奨します。
⑯PLAYボタンを押してスクリプトを確認します。「This script ran successfully.」と表示されたらOKです。
⑰File>Save(remote)を選択します。Gomezポータルのログインアカウントでログインします。
⑱Save to the Gomez Platformでスクリプト名を設定してSaveボタンを押します。例ではamazon mobileとしています。










■手順(4)Synthetic Monitoring - Mobileテストの設定
①GomezポータルでログインしAdmin画面を表示します。Add/Edit Mobile Testsをクリックします。
②Add Mobile testsをクリックします。
③Transaction Firefox Agentを選択し、手順(3)の⑱で保存したamazon mobileスクリプトを選択し、Continueボタンをクリックします。
④デフォルト設定でContinueボタンをクリックします。
⑤All Mobile Populationsから計測用のピアを選択します。例ではSoftbankと比較対象用のBaselineを選択し、# of measurements per hourに2(1時間に2回計測する設定)を入力し、→ボタンをクリックし、Continueボタンをクリックします。
⑥PERFORMANCE TESTSタブをクリックし、Mobileボタンをクリックし、登録したamazon mobile - FF Agent(Pvt)を選択して→ボタンを押し、Create chartボタンを押すと計測結果を確認できます。

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