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2011年2月16日水曜日

もっと詳しく、Synthetic Monitoring - Backbone

Synthetic Monitoringについて、もう少し掘り下げてみたいと思います。この記事ではSynthetic Monitoring - Backboneテストについて扱います。尚、Synthetic Monitoringの概要については前の記事『Webパフォーマンスを計測するCompuware Gomez:Synthetic Monitoringソリューション』を参照下さい。

■Backboneで出来る事
Backboneは、ISPに設置したノードで動作するエージェント(疑似ブラウザ)から定期的に計測するテストです。ISP上のエージェントから計測しますのでノイズの少ないパフォーマンスデータを収集する事が可能です。企業トップページやエンドユーザーのマイページなど、常にどのような状態であるか把握しておきたい重要なページを計測対象として計測しておく事で、正常時がどのようなUXであるか、異常が何時から起きたのか、コンテンツを変更した時にどのような影響があったか、問題が生じた場合に原因を絞り込む事が出来ます。下記にBackboneテストの特色をリストアップします。
  • 国内・海外のノード(150カ所)からの計測
  • 計測するエージェントをInternet Explorer 6、IE7、FireFoxから選択可能
  • 最小テスト間隔5分から計測可能
  • 単一URLとトランザクションに対して計測可能
  • 定期メンテナンス、一次メンテナンス期間中の計測停止
  • 閾値に定めたレスポンスタイムを超える場合のアラート(他に3種類有り)
  • 計測データを33日間保存
  • トレンドデータを14ヶ月間保存
  • 計測データをWebサービスやFTPで取得可能(データフィード機能)
  • 競合サイトの計測も可能(パッシブタイプの計測)

    ■Backboneが計測する情報
    Backboneは、指定されたページの全てのオブジェクト(css/js/imageファイルなど、ページを構成する全ての要素)についてパフォーマンスを計測します。1回の計測毎に、対象のページに含まれる全てのオブジェクトに対して下記の項目を計測します。

    ■平均応答時間のサンプル
    平均応答時間を折れ線グラフで示します。計測間隔が短い場合、より細かい折れ線グラフとなります。サンプルでは1時間に一度計測したデータを示しています。

    ■コンポーネントチャートのサンプル
    平均応答時間のサンプルで示した折れ線グラフのデータを、その応答時間に含まれる要素毎に分解してグラフ化したチャートです。レスポンスタイム、DNSルックアップタイム、コネクションタイム、ファーストバイトタイム、コンテンツダウンロードタイム、SSLタイムがデータに含まれます。(HTTPS通信でない場合、SSLタイムはデータに含まれません。)


    ■ウォーターフォールチャートのサンプル
    平均応答時間のサンプルの折れ線グラフの点毎に、このウォーターフォールチャートと書くオブジェクトの詳細リストを表示できます。このサンプルではページに含まれるオブジェクトの順に描画/表示されますが、この他にオブジェクトが置かれているホスト毎に描画/表示するウォーターフォールチャートもあります。

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