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2011年2月22日火曜日

Active Backboneにおける特定オブジェクトのトラッキング方法

Backboneテストのウォーターフォールチャートを見ていて、あるオブジェクトの処理に時間が掛かっているのを見つけたと仮定します。ウォーターフォールチャートはある一つのテストについての結果ですから、他のテストでそのオブジェクトがどうであったかを調べるには、いちいちアベレージチャートに戻って他のテストを選択しなければなりません。ちょっと面倒ですね。こんな時、この記事でご紹介する方法を使うと便利です。
 
■平均応答時間
では、サンプルを例に進めていきます。下図のように通常は10秒前後の応答時間で比較的高い頻度で30秒以上のスパイクがあるサイトがあります。

■コンポーネントチャート 
コンポーネントチャートを表示してみると、コンテンツダウンロードに時間が掛かっている事が分かります。

■ウォーターフォールチャート
大きなスパイクを示すテストを選択してウォーターフォールチャートを確認します。すると飛び抜けてコンテンツダウンロードに時間が掛かっているオブジェクトがあります。このオブジェクトと、比較対象となるオブジェクトを幾つか選んでファイル名をメモしておきます。

■オブジェクトトラッキング
下図の手順で先程メモしたオブジェクトを選択し一定の計測期間でどうであったかを確認してみましょう。


■オブジェクトの選択

■特定オブジェクトの平均応答時間
ウォーターフォールチャートで飛び抜けてコンテンツダウンロードに時間の掛かっていたオブジェクトが平均応答時間のチャートとほぼ同様の折れ線グラフの形状を示している事が分かります。やはり,このオブジェクトが原因で全体の応答時間を押し上げている事が明確になりました。

■特定オブジェクトのコンポーネントチャート
上図のチャートをコンポーネントチャートとして表示しています。やはり問題のオブジェクトのコンテンツダウンロードに多くの時間を消費している事が分かります。(黄色の棒グラフ)
■ヒント
CDNサービスを利用している場合、この方法は便利でしょう。CDNに置いているオブジェクトをトラッキングする事で効果を見る事が出来るはずです。

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